放送大学の学習環境がここ数年で急激に良くなっているwというレビュー的なもの。


( ↑ 引きこもりながら自宅で密かに使っていた放送大学のテキストw)

数日前にTwitterで某有名大学の教授が放送大学(&学長)に対する失言をした件を発端に、私のTL上でも放送大学に関する話題が急に増えてビックリしています。

実は私も生涯学習(=ほぼ趣味)の一環として放送大学に在学中でして、ちょうど学習環境が急激に良くなったことをブログに書こうと思っていたところでした。ちょうどよいタイミングなのでまとめてレビュー(?)を書いていこうと思います。

 
【 入学したきっかけと他大学での既修得単位認定について 】

私が放送大学に入学しようと思ったのは約5年ほど前。一旦は興味を持って願書を取り寄せたものの、その時は卒業証明書などの書類郵送が面倒で放置してしまい、忙しくなってうやむやに。

その後リーマンショックで仕事が減り、時間ができたので「不景気の時こそ空いた時間を学習に使おう」と、2年前の今頃に手続きをして入学しました。5年前に挫折した証明書類の取り寄せ方法が、出身大学のサイト上に記載されるようになったというのもあります。


(↑ 入学当時、ちょうど文京学習センターが筑波大学の新築工事に伴い、北区の廃校になった小学校跡へ一時移転w)

私は既に地元で大学を卒業しており、とくに大卒資格が欲しいわけではないのですが、定員制の面接授業で知人が単発で申し込んでハズレまくったという理由と、学割サービスが受けられる魅力に惹かれて全科履修生で入学しました。

ちなみに既に大卒なので、出願の際に卒業証明書と一緒に取得単位の一覧を添付し、試しに共通科目の単位を一部認定してもらいました。

しかし、文系の割にあまり互換性がなかったのか、経営+情報を中心とした約130単位の一覧を送って認定されたのはわずか30単位・・・。そのほとんどが一年生の時に単位稼ぎで履修した基礎科目ばかりで思ったよりもトホホな感じにw

でも、ググると人それぞれのようで中退でも53単位認定ってのもあったので、決して私の30単位が上限ではないようです。一瞬疑いましたが、たまたま傾向が重ならなかったんでしょうね・・・。

 
【 入学してから一番驚いた事 】

最初に出願した5年前から、実際に入学した2年前、そして今年度と放送大学を利用してみて、何よりも一番顕著に感じるのは、ここ数年でオンライン化・デジタル化が急激に整備されて、抜群に利用しやすくなっていることです。

その証拠に、私がオフラインで実際に足を運んだのは

 
★ 学生証の発行 (身分証明書を提示しなければならないため)

★ 単位認定試験 (要するに期末テストは受けに行かないといけない)

 
この二つだけ。あとはオンライン・郵送・コンビニ振り込みで済むので、本当に助かります。以下、個人的に便利になったなーと思ったことを挙げてみます。


★ 手続きなど
 
・ 出願や科目申請、学生証に使う写真の添付までオンラインで可能になった。

・ 中間テスト&レポート提出に相当する「通信指導」がオンラインで出せるようになった。以前は締切日ギリギリになると速達でハラハラしていたけれど、オンラインならその場で提出完了、答え合わせまで見られる。

・ メールのドメインは放送大学のままGmailでの管理になった。シニア学生でも簡単。

★ 放送授業の受信環境、テキストの入手など

・ 以前は「関東圏UHF&スカパー」でアナログUHF時代は画質がかなり悪かったけど、「関東圏地デジ+BSデジタル」で画質も良いし視聴が簡単になった。(そして、レコーダーで毎週録画→焼いて保存が簡単!)

・ テレビ&ラジオで放送されるほとんどの科目がオンラインで視聴可能になった。(ただし画面は小さめなので、図式はテレビのほうが向いている)

・ 正式に履修しなくても、Amazonで授業名を検索してテキストを注文すれば同じように勉強できる。(履修すると一万円、テキストだけなら大抵二千円、違いは「課題提出→テスト出席→単位GET」があるかないか。)

★ 山手線圏の学習センター(キャンパス)が二つに

文京学習センター(東京メトロ茗荷谷駅前)が2011年秋から新築になりピッカピカ!!

世田谷学習センターが2012年春から渋谷駅前(仮称:東京渋谷キャンパス)に移転、たぶん便利!

 
・・・他にもあったかもしれませんが、私にとってはこれらが特に「便利になったー!」と特に実感している事です。

今回のTwitter騒動のログを読むまで知らなかったのですが、放送大学のデジタル化を推進・整備したのが今の学長さんだという書き込みを見かけて「なるほどー!」と思いました。以前からTwitterで学生に対してまめにレスをくださる方だと思っていたのですが、そんな素晴らしい方だったとは。ありがたやー!

 
【 授業内容について 】

どうやら実際に教室へ足を運ぶタイプの「面接授業」が面白いらしいという噂はよく耳にしているのですが、あいにく希望科目と開催日・開催場所がうまく一致せず、私はまだテレビの「放送授業」しか履修していません。

ただし、放送授業は何度も一時停止・巻き戻しが可能なので、理解するまで何度も視聴できるメリットがありますので、面接授業より劣るという事は無いです。未視聴でレコーダーに貯めてしまうと課題&試験前に地獄がやってくるというデメリットは甚大ですがw(私のことですw)

とはいえ、授業科目は好みと望むレベルが一致すれば期限を定めて"半強制的"にちゃんと勉強ができるので、私のように習い事の一環としてでもオススメできると思います。

たとえば、出願時に何を履修したらよいのか事前情報がさっぱりわからず、とりあえず無難そうな「英語の基本」を履修してみたのですが、これが私のレベルと趣味にビンゴでwwイギリス文化を映像とともに紹介しながら学習するもので、パブの文化を紹介して常連のおじいちゃんにインタビューしたり、現代英国料理は多国籍のいいとこどり、最近のインテリアはビクトリア朝と現代風のミックス・・・などなど、ツボにはまってかなり楽しめました。

探してみたらAmazonのレビューもなかなか高評価。斎藤兆史先生のキャラも素敵です。

ただし、「これは基礎すぎて合わなかった~」という科目もありました。好みや自分のレベルによって相性のムラは絶対にあると思います。

 
他にも担当教員が毎週違って、週ごとにクオリティのばらつきがあるケースもあります。先日履修した「消費者と証券投資」は序盤で全くテンションが上がらず「これは失敗した・・・(><)」と後悔していたところ、林敏彦先生の「バブルの教訓」の週が面白すぎてそこだけ「ちょw神回www」というツギハギ?な授業もありました。

そして履修していないものだと、文京の面接授業「ワインを学ぶ」がずっと気になっているのですが、二年とも行けなかったので今年は日程が合うといいな~と願っている次第です。(履修した人のブログ記事を見るとやっぱり楽しそうー。)

単位認定試験では、福祉系の科目に中高年女性、歴史系の授業に中高年男性が多かったり・・・とコッソリ覗いて観察するのも結構おもしろいですww

 
【 学割の利用状況など 】

これは余談というか、そもそも5年くらい前に放送大学の資料を取り寄せた動機は「Adobeのアカデミックパックの値段を見たらあほらしくなって学生が羨ましくなった」という超絶不純なものだったのですが、結局のところ入学してそれらを買ったのかと言うと「不景気なのでそのまま手持ちのCS3を不都合が出るまで使い続ける・・・」という意味がない状態だったりしますwww

学割がお得でも買えばそれだけ出費になるわけで、結局一本も買ってないw同様にディズニーランドの学割期間も卒業シーズンなので「今日は寒いし・・・また今度。」で結局行かず。あ、ドコモはIPhoneのサブ機としてガラケーの学割契約をしています。電車の割引はほとんど期待しないほうがよいです。

あとは美術館や博物館などで安く入場できたり、趣味や習い事の一環として学ぶのはとても楽しいので、学割というささやかな楽しみと共に今後も少しづつ継続すると思います。

 
【 卒業単位など余談 】

ネガティブ要素を他にも挙げると、私自信は現状の生活パターン(仕事や、家事や、放送大学以外でも勉強している事がある)だと同時に二科目程度しか勉強をこなせず、更に試験を片方投げ出すと一科目になってしまうため、このペースでは最長10年の在学期限で卒業できない計算になります。

出願時のコース選択の図を見ても、全科履修生=卒業は絶対条件になっていないのですが、一般的な学生としては決して良いイメージではありませんよね・・・。ちなみに、休学申請をせずに単位を取らない期間が続くと10年を待たずに在学資格が失効してしまうようです。


既に大卒ではあるので特に卒業しなければいけない危機感&義務感はないというか・・・よく言われる卒業率の低さを構成しているのは私みたいな人かもしれません。

しかし「卒業率の低さの影に、出戻り率の高さがある」らしく、再入学して卒業まで粘る人が結構いると聞いたので、生涯学習として年齢に合わせて興味のある科目をちびちびやっていこうと思っています。とりあえず妊娠したら「乳幼児心理学」などを履修しようと思っているわけなのですがw

そんなわけで、良いところも悪いところもいろいろ書きましたが、私が入学前に「で、放送大学ってどんな感じなの?」と思ったところを体験レポートとしてまとめておく感じになりました。現在ちょうど願書受付中だと思いますので、ご興味のあるかたは入学してみてくださいねー。ステマじゃないよっ!www

放送大学 (The Open University of Japan)
http://www.ouj.ac.jp/

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このページは、nksmが2012年2月21日 17:20に書いたブログ記事です。

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