祖父母の「喪中期間」と「年賀状を出しても良いかどうか」について。

毎年お正月に送られてくる年賀状。その年賀状を送ってはいけない人がいる事は、子供のころからみんなが知っている常識だと思います。いわゆる「喪中」という状況にある人。

この「喪中」の範囲が、いったいどこまでなのかよくわからなかったので、少し調べてみました。

もうすぐ年末だなぁと思っている頃に、年賀状の代わりに時々送られてくる「喪中はがき」。よく送られてくるのはお父様かお母様を亡くされたかたの年賀欠礼ですが、ごくまれに祖父母の場合でも送られてくる事があります。

また、祖父母が亡くなって「今年は年賀状をやめておこう」とする人をたびたび見かけると思います。

でも「年賀状を送らないなら、喪中はがきで先にお知らせすべきでは?」という考えや「両親ならともかく、祖父母はそこまで気にしなくても良い。」「喪中はがきは大げさかも?」という考えの人もいて、悩んでしまう人が多いようです。

私も2月に祖父を亡くし、時間はずいぶんたっているけど年賀状はどうすべきなの??と先日迷ってしまいまして、簡単にですが調べてみました。ただ明確な答えは無かったので、ここに私なりのまとめを書いておこうと思います。
(※専門家ではありませんので、本当に正しい冠婚葬祭マナーを知りたい人は参考にしないでくださいw)
 

【祖父母の服喪期間(喪中期間)は、どうやら150日らしい】

喪中というと、だいたい一年間をイメージして、「なんとなく、一周忌が終わるまでは・・・。一周忌の法要を終えて、ひと段落。」という考えをよく耳にします。私もこれまでそのような考えを持っていました。

しかしながら、調べてみると「服喪期間(喪中期間)」というのは故人との関係によって期間が変わるという事を知りました。

----- 服喪期間について少し抜粋 -----
【父母】忌中:50日 喪中:13カ月
【夫】忌中:50日 喪中:13カ月
【妻】忌中:20日 喪中:90日
【兄弟姉妹】忌中:20日 喪中:90日
【祖父母(父方)】忌中:30日 喪中:150日
【祖父母(母方)】忌中:30日 喪中:90日
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(参考)
★ 喪中とは?期間と範囲は?|仏事まめ百科
http://www.ohnoya.co.jp/faq/dictionary/nenmatsunenshi/
★ 喪中にあたる服喪期間はいつからいつまで? 
http://allabout.co.jp/gm/gc/67475/
 

この表を見ると、祖父母(父方)150日が喪中なので、喪中はがきを出すのであれば正式には150日以内の人が該当するようです。そして150日以上たっている場合は、おそらく喪中にあたらない事になります。

ただし、祖父母と同居で生活していて、同じ家の中の話なので両親と一緒に喪中はがきを注文して送る人もいるようです。逆に同居でなくても、あまりにもおじいちゃんおばあちゃんが好きすぎて気持ち的に喪に服しているであれば、そこはまぁ「気持ちの問題だよね」という答えになるみたいです。

そして、一番衝撃的だった情報がこちら、

「死を穢れとしない浄土真宗とキリスト教は喪中という概念がない」

というまさかの情報を発見!!さすがに生まれて初めて聞いたので、かなり驚きました。たしか人数的には日本最大手の浄土真宗が?wというわけで、調べてみたら「むしろ年賀状を出すべき」とさえ書いてあるではありませんか・・・!

★仏教(浄土真宗)と年賀欠礼について - 浄土真宗 本願寺派 河久保同行の部屋
http://www7.ocn.ne.jp/~kokubo/sample3.htm

というわけで、宗派によっては堂々と年賀状を出し続けて良いらしい、という事もわかりました。
 

【喪中はがきを送らず、年賀状も控える場合は、寒中見舞いという手も】

150日以上たっているので喪中はがきを送るのは少し大げさな気がするし、いつものように年賀状を送って新年を祝うのもちょっと気が引ける・・・という場合は、松の内が明けてから、年賀状のかわりに寒中見舞いを送って新年のあいさつに代える人も多いようです。

喪中はがきを送っていないと、おそらくお正月には友人知人からの年賀状が届いてしまいます。そしてそのまま「喪中だから出さない」といって無視してしまう事もよくあります。学生の頃は「おじいちゃんが死んだから出さない。返さない。」という子が多かったので、「ふーん、そういうものか」と思っていました。

でも、松の内が明けてから寒中見舞いという形でお返事を出せば、とりあえず無視を回避して近況の報告もできるので、今思えば無視しない方法もあったんだなと思いましたw(松の内は地方によって1/7までだったり1/15だったり、いろいろあるみたいです。)

今回調べて知った事は、悩んだ時は「喪中はがきを出さずに、年賀状はとりあえず受け取っておいて、松の内が明けてから寒中見舞いを送る」という方法を選択する人が結構いるということでした。

寒中見舞いの詳細に関してはこちら。

★ 年賀状の返礼、喪中の方への挨拶も 7日を過ぎたら「寒中見舞い」
http://allabout.co.jp/gm/gc/71844/
★ 寒中見舞い・余寒見舞いの書き方・送り方
http://www.nengasyotyuu.com/bunrei/season/season_01.html
 

【寒中見舞いは喪中の人にも送れる】

また、年内に喪中はがきを受け取って年賀状の送付リストから外した人にも、寒中見舞いであれば連絡を取ることができるので、自分が喪中の立場でなくても寒中見舞いを送る人は結構いるようです。その際に、干支や新年を祝う表現が入っていると不快に思う人がいるので内容には注意したほうが良いみたい。

家族を亡くして悲しい気持ちでいるときに、干支の寒中見舞いが届いて不快になったという書き込みをいくつか見かけました。特に日にちが浅かったり故人との距離が近かった人は、まだまだ大きな悲しみの中で立ち直れていないかもしれないので、少し気をつけたほうが良いのかもしれませんね。

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ちなみに、喪中のお正月は、年賀状を控えると同時に初詣やおせち料理、お正月飾りも控えなければならないそうです。

でも、初詣のかわりに故人のお墓参りをしましょう、と書いてあって「なるほど!」と納得。

思えば、神様にお願いするばかりじゃなくて、故人やご先祖様にも感謝の気持ちを持ってご挨拶をすべきなんだなーと改めて気付かされました。

お恥ずかしながら、今回は自分自身かなり勉強になりました・・・冠婚葬祭に関するものは地方や風習でも違ってくるし、難しいですね。

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このページは、nksmが2012年1月 1日 19:28に書いたブログ記事です。

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