カップ入りコーヒー:チルドタイプ人気、大手相次ぎ参入 - 毎日新聞
>伊藤園も傘下のコーヒーチェーン、タリーズブランドの商品を14日に発売するなど大手の参入が続いている。
「ついにこの日が来たか!」という感じですね。
タリーズ日本法人代表、松田氏の著書を読んだ人ならきっと思ったはず。
ちなみにこの本。
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一言で言うと アツイ!
コーヒーより紅茶
この本の中で、商品の流通とブランド化に関するエピソードが何度か登場します。
もともと三和銀行の社員だった松田氏がほぼ裸一貫の状態でアメリカのコーヒー会社に掛け合い、苦戦しながらも日本で地道に店舗を増やした経緯を綴った自身の起業奮闘記?のような本で、ノウハウ皆無の銀行員が熱意・やる気だけでやり通してしまった“無茶な行動・交渉”の連続はギャグとしても十分に楽しめる内容になっています。
彼は日本で成功したハーゲンダッツ&失敗したベン・ジェリーズなどを例に出し、スーパーの一角に店を出すこと、コンビニで商品を売ることは「高級ブランドとしてのイメージが得られず長期的にみて失敗する」、という理由で都心一等地の路面店からジワジワと高級路線を確立していく作戦を頑なに主張していました。
ハーゲンダッツのように路面店でのブランドイメージが十分に定着してから展開するべき、と。
・・・で、2007年。満を持して?! コンビニ商品が出たわけです。
そろそろ自分の満足のいく位置にタリーズが育ってきたと納得したということでしょうか。
それともカップコーヒー全体が好調な背景を受けて、「やるなら今しか!」というタイミング的なものでしょうか。
コンビニで商品を見かけた瞬間、妙にいろんな事を考えてしまいました・・・
現状では確かにスターバックスまでは行かなくとも、随分知名度は上がったかな???という感じはしますが、両親の世代はスペシャルティコーヒーなんて名前は聞いたことがないし、シアトルのコーヒー屋=スターバックス?くらいの事しか知らないので、常識に到達するにはまだまだかな、という感じもします。ポジティブに考えれば伸びる余地大いにアリ。
(しかもうちの両親、スタバ=難しい名前で気取ってるだけで味は薄くてマッズイ!と超不評・・・近所のスタバが悪いのか何なのか。)
・・・と、書いていて私がタリーズ信者のように見えてきましたがそんな事ありませんのでっ。。。
私自身、喫茶店(メイドの・・・)の出店事業に3店舗ほど関わり、ノウハウの無い状態で事業に投入されて苦戦したり、思いも寄らぬ人間関係で悩んだり、アキバの店の床にダンボール敷いて寝たり、えげつない会社の権利・契約にまんまとハメられて泣きを見たりとイロイロありましたので(今となっては人生経験のうちの一つ、青くさいほど若かったからできたw)
喫茶店がらみの奮闘記は何か他人事のように思えないといった感じです。
(そして成功者から学ぶものは非常に多かった!!!!)
ちなみに松田氏も権利や契約関係の問題で随分と苦労したみたいです。(米国企業だし・・・)
大なり小なり、こういった問題はやはり経験不足でハマってしまうものなのだなぁと・・・しみじみ。
でもそれを乗り越えたのが彼自身のスピリット、というのが非常に心強い話です。
そんなわけでコーヒー業界や飲食店に興味がある人は読んでみると面白いかもしれません。
文庫になって安くなりましたしっ。
(あとは、百聞は一見にしかずというし、こっそりバイトでもしてみるかなあ・・・w)
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