笑っているだけがモデルの顔ではないのだ。

3月6日に日テレで放送されたCanCamモデル&CanCam増刊号のドキュメントを見ました。


結論から申しまして非常に感慨深くとても好印象な内容でありました。
華やかさが売りのモデルの仕事、「ニコニコ笑って写真撮られてどうせチヤホヤされてるんでしょ?」という世間のイメージを払拭してくれていれば良いなと思います。

番組の内容は勝ち組雑誌がいかにして作られているか、また人気雑誌のカリスマモデルはその地位を獲得維持するために何をどう努力しているのかという裏側のドキュメントでした。

メインはCanCam人気モデルの押切もえさんが26歳という時期にこれからの方向性や仕事に対する姿勢などの取り組みを取材した内容で、番組を見た人は「押切もえってスゲエ!」という声をネット上でたくさん見かけたのですが、じゃあ彼女以外は努力していないのかと言ったら違う。
たぶんトップモデルと言われる人たちの間ではたぶんそれが常識なんだと思います。
それを今回世に知らしめたのがこの番組であり今回の押切もえさんという努力系モデルだったわけで。

番組中に、素質を見出されて起用された長身の新人モデルが経験の少なさから撮影に奮闘したり、また別のモデルの子がポーズに関して編集部で厳しい注意を受けたりするシーンがありましたが、それを乗り越え、過酷な仕事環境に努力と根性で乗り切った人が表紙を飾る栄光のトップモデルであるという、いわば「シンデレラへの階段」と言う感じでした。
あの女の子も数年後には表紙を飾ってCMにバンバン出ているかもしれません。

しかしながら、やはりあの集中力と体力には関心そして何よりも尊敬。
仕事に対する意識はほとんどアスリートの領域に違いような気までしてきました。
才能と努力、プロによる周囲のサポートはオリンピックのメダリストと何も違わない。凄い。

それから、ここ数ヶ月かわいい系でかなり気になっていた西山マキちゃんの存在は編集部が仕掛けた「キャラ作り」の成果である事を知り、素顔の超カジュアルな西山マキちゃんを見て非常に驚きました。
本人の意思とは無関係な、良くも悪くも戦略上の「仕事」なのかな・・・?と。
でもカメラに向かう小悪魔プリティーは本物です。嗚呼プロ魂。

モデルの仕事は「数百ページの中の1カット」「たった一枚のポスター」「たった数秒のCM」、どれも見る人にとってはほんの一瞬視野に入るだけかもしれませんが、それにかかる時間や労力は果てしなく大きく、そして関わる人間の数もまた想像以上に多く・・・
その1瞬のために全ての人間がプロ意識を投入し、そこに一切の甘えはなく、しかし視聴者や読者にその努力はなかなか伝わらない悲しい側面を持つ仕事といえます。

私は短身でファッション系モデルではないし私みたいな下っ端の人間が偉そうな事を言う権利はありませんが、同じ仕事をしている友達なんかも普段誤解をされる事が多くて(チャラチャラしてると思われやすい)複雑な心境になる事がこれまでとても多かったので、今回の真剣な内容の番組にとても感動しました。

以前、とある人から聞いた「25歳までは黙っていても仕事は来る。しかしそこから先は自分で何をどうするかよく考えていかないとやっていけない。」という話を、26歳のもえさんの姿を見て思い出しました。

今年26歳になる私もまた、この節目にどうすべきかまた良く考えなければいけないと思いましたが、自分がいつ頃何をどうしようと思っているのかは東京に出てくる前から決まっていて割と順調にいっていると思うので、このままちょうど良いさじ加減を周囲の雑音に惑わされずマイペースに進めていくことだけ守っていきたいと思いました。

そして確定申告の用紙が未記入で、もうすぐ締め切りだという事に先ほど気が付きました。(えっ?
明日こそ書きますから・・・ええと領収書はどこへやったかな?(遅)


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このページは、Hina Nakashimaが2006年3月 7日 04:45に書いたブログ記事です。

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