今日のNHKニュース10で瀬戸内寂聴さんのインタビューが放送されていました。
高校生の時に、源氏物語の調べ物をしていて瀬戸内寂聴さんを知ったのですが、あの独特のゆったりとして芯が強くてユーモアのあるあの語りに惹かれて、
今では結構ファンだったりします。
今日のインタビューで、イラクで人質になった3人に対する報道に関して語られていたのですが、(寂聴さんは湾岸戦争の時に医薬品を持ってご自身の足でイラクに単身乗り込んだ経験をお持ちの方です)
マスコミがあんなにもあの3人の過去の素性や身辺関係などを酷く報道した事に対して
テレビを見た今の若い人たちがビビッてしまって、行動しなくなってしまうのではないか
という事を心配されていました。
確かに、そうかもしれません。
以前、何かの雑誌でアメリカの訴訟社会について読んだのですが、
アメリカでは、誰に責任があろうと、自分を怒らせた相手は即訴えるのが当たり前になってしまい
街から遊具が消え、先生から情熱がなくなり、近所の人もなるべく関わらないようにと
とにかく「訴えられないように毎日を過ごす」ことに一生懸命で
自由の国のはずなのに、何も自由がなくなってしまった、という記事があったような気がします。
今回の報道の件も、アメリカの訴訟の件も、人間のダメな部分が年々悪化していって、
世界からだんだん愛とか希望とかそういうあたたかいものが消えていっている気がします。
社会全体が寂聴さんのように広い心で受け止め、許し、改善策を良く考える、
そんな風になったら、21世紀は技術の進歩とともにもっと素晴らしい世紀になるはずなのに。
技術の進歩とともに人間らしさが失われていく、そんな21世紀って絶対イヤです。
そんな弱気になっていく若い人たちに対して寂聴さんが
「若い頃に薔薇を摘め」
と、イギリスのことわざ(?)を教えてくれました。
若い頃なら、トゲでケガをしてもすぐに治る、だから恐れずにどんどん前に進みなさい、と。
「親が心配するから」「大学を卒業したけど何をやればいいんだろう」そんな風になるよりも
「お父さんお母さん!私はこれがやりたいの!」と飛び出す元気をつけなさい、と。
今、名古屋で生活をしていて、仕事のため上京を考えている私ですが
やっぱり不安な事が多くて最近いろいろと心配な事だらけだったりしていたので
何だか今日の寂聴さんにすごく励まされました。
私も年をとったときに、あんなかわいらしい笑いジワができていればいいなぁ、
なんて思いました。
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