しばらく岐阜に通って感じたこと。

　
名古屋駅から電車に乗って岐阜駅を目指し、木曽川を越えると車窓から見えてくるのは大きな山にぐるっと囲まれた街で、岐阜は「東京と埼玉」の関係を田舎バージョンに変換して「名古屋と岐阜」にしたような関係です。つまり衛星都市。

つい最近、駅前に４３階建ての超高層タワー（岐阜シティータワー４３）が建ったものの、「ちょっと田舎」な岐阜に不釣合いな「1箇所だけ大都会」が何か浮いていました。どうやら岐阜駅はタワー建設をはじめ、大規模な再開発の真っ盛りだったようです。

駅前は大規模な再開発をしていて、区画整理で立派な道路がドカンと通って、更にロータリーは「必要以上に？」凝った作りの複雑な歩道橋が建設されていました。かなりかっこいいです・・・。（もうすぐ完成するらしい）

ちなみにその駅前のロータリー＆歩道橋の建設は例の「ガソリン暫定税率」が一時的に切れたときに予算が止まって工事も一時ストップして、再びガソリンが値上げされると工事も再開されたんだとか。

まさにその現場から乗ったタクシーの運転手さんに聞いた話ですので信憑性がどの程度かはわかりませんが、要するにあのちょー立派な駅前の工事の予算はそこからなんですね。。。たぶん。

そしてタクシーに乗り、岐阜の市街地に出ると、見えてくるのは柳ヶ瀬の商店街。「柳ヶ瀬ブルース」でおなじみのかつての繁華街は見事にシャッター通りでした・・・そして場所によっては風俗通りになっているので女の子一人で歩くのはちょっと怖いと思う場所もありました。（＞＜）

唯一、そこにある高島屋岐阜店だけは立派で、その理由は過去に岐阜駅周辺のデパートがほぼ全滅してしまって競合がいなくなり、一時は高島屋も危うかったものの大改装したら逆に成功した、とのこと。（ネタ元：クローズ・アップぎふ経済　岐阜高島屋好調キープ－岐阜新聞 Web）

パルコまで潰れるって相当ダメージ大きかったのかなと・・・電車で名古屋のパルコまで行くか、車で郊外の大型ショッピングモールに行くかどっちか、って事ですかね。（岐阜はショッピングモールの数がとにかくすごい！）

どうやら高島屋の逆転劇は岐阜でも例外のパターンのようで、話を聞くとやっぱり過去に「裏金燃やしちゃった事件」までもが起こった岐阜なので箱モノ行政で発展する都市の典型的なパターンという話をよく耳にしました。

で、約半年通ってみて感じたことは、街自体はまだ昭和の香りがものすごく残っている街で、柳ヶ瀬はシャッター通りで、でも税金つかって駅前大開発して起死回生しようとしてる街・・・っていう印象を受けました。

そこで過去にいっぱい予算とって工事やってガンガン地元にいろんな物を作ってくれた野田聖子が自民党を離れても選挙に勝った理由がなんとなくわかった気がしました。そしてご本人が自民党にモトサヤしたら尚更みんな期待しちゃうよなあ、って。それが本当に良いかどうかは別として、佐藤ゆかりさんじゃあそんな派手な事はやってくれなさそうですし・・・そういうことですよね、たぶん。

ただ不吉な予感なんですが、先日シティタワー４３に行ったら１月には混雑していたお店が５月には日曜日なのにガラガラで全然人が居ないというシチュエーションに一度遭遇しました・・・単なる偶然ならば良いのですが（汗）

本当に再開発は大丈夫なんだろうかと心配になります。
たくさん税金を使うのならばそれなりに経済効果も上がってほしいと願うばかりです。

そうは言っても岐阜の魅力は金華山と長良川と、あの独特な「昭和ノスタルジー」でもあるので都会になって消えてしまう風景だとしたら何か寂しいような気もします。

いやあ、よそ者ってホントに勝手な事言いますよね・・・。
地元民じゃない政治家はやっぱりこういう気持ちで街を作っているんでしょうかね、、、知りませんが。

何か街の事情が複雑すぎて、実際に岐阜市民の皆さんはどの方向を希望しているのか、それはまだ一見さんの私にはわかりませんでした。ただ、あそこで「やりたい仕事」に就くのは現状では若干難しい気がしました。どうなんでしょうか。やっぱり名古屋に出るのかな。